ベンチプレスなどの筋トレで
腹筋に力を入れた瞬間、
「ズキッ」と鋭い痛みが
走った経験はありませんか?
トレーニングのモチベーションが高いのに
痛みのせいで思うように筋トレが出来ないのは
もどかしいと思います。
今回はその痛みの正体と、
再発を防ぐための対策について
解説していきます。
鋭い腹部の痛み、その正体は?
筋トレ中に起こる腹部の鋭い痛みには、
いくつかの可能性がありますが、
よくある原因として以下の3つが挙げられます。
1.腹直筋の軽度の肉離れ
腹筋に無理な力が加わることで、
腹直筋が部分的に断裂することがあります。
これがいわゆる「軽度の肉離れ」です。
とくにフォームが不安定な状態で
高重量を扱ったり、
急に力を入れたときに起こりやすいです。
特徴:
一点を刺すような痛み
力を入れたときだけ痛む
押すと少し違和感がある
2.腹圧のかけすぎによる筋膜や内臓の圧迫
ベルトを締めたり、スクワットやデッドリフトで
腹圧を強くかけすぎた場合、
お腹の内部(筋膜や腸)が圧迫されて
痛みを感じることがあります。
特徴:
瞬間的に鋭い痛みが出る
その後も圧迫感が残る
呼吸や姿勢で変化がある
3.鼠径ヘルニア(脱腸)の初期症状
あまり聞き慣れないかもしれませんが、
腹部に強い圧力がかかる
トレーニングをしていると、
腸の一部が筋膜の隙間から外に出てしまう
「鼠径ヘルニア」が起こる場合があります。
特徴:
下腹部や足の付け根に痛みが出る
立ったときに膨らみを感じる
運動後、違和感が続く
この症状がある場合は、
できるだけ早めに医師の
診察を受けることをおすすめします。
確認、対策について
以下のような確認、対策を行いましょう。
フォームを見直す
鋭い腹部の痛みの多くは、
「フォームの乱れ」や「無理な力の入れ方」に
起因しています。
とくに腹筋を意識して力を入れすぎると、
過剰な腹圧がかかり
筋肉や内臓に負担がかかります。
ポイント:
スクワットやデッドリフトでは
「腹をへこませる」より
「軽く膨らませる」意識で腹圧をかける
初心者はミラーでフォームを確認するか、
動画を撮ってチェックする
無理に重量を上げず、
自分のコントロールできる範囲で行う
腹筋の柔軟性と安定性を高める
腹直筋や腹斜筋が硬くなっていると、
トレーニング中に負担が一点に集中し、
痛みを引き起こしやすくなります。
筋トレ前後には腹部のストレッチを取り入れて、
柔軟性を保ちましょう。
おすすめのストレッチ:
キャット&カウ
コブラストレッチ
ツイスト・ストレッチ(体幹回旋)
また、プランクなどの
体幹トレーニングを取り入れることで、
腹部の筋肉をバランスよく
強化することができます。
サポートアイテムの活用
筋トレ中の腹部の安定性を高めるために、
トレーニングベルトを使うのも一つの手です。
ただし、頼りすぎは禁物です。
個人的にはジムに置いてある、
使用済みでベルトが巻きやすくなっているもので
十分だと思いますが興味がある人は
自分だけのベルトを探してみてください。
腹圧のかけ方を正しく理解したうえで
使用するようにしましょう。
使い方のコツ:
ベルトはおへその少し上で巻く
きつすぎず、軽く腹圧がかけられる程度の
フィット感にする
使用は高重量種目
(スクワット、デッドリフト)に限定する
まとめ
筋トレは正しく行えば、
体を強く健康を保つことができます。
しかし腹部の痛みを我慢して続けると、
筋肉の損傷やヘルニアといった
トラブルに繋がる恐れもあります。
鋭い痛みを感じたときは、
一度トレーニングを中止し、
原因を冷静に探ることが大切です。
フォームの見直し、体のケア、
そして必要な場合は専門医の受診を。
自分の身体としっかり向き合いながら、
安全にトレーニングを楽しんでいきましょう!
以上です。