エンプティカロリーという言葉は
聞いたことがありますでしょうか。
名前だけで考えるとカロリーが空、
つまりゼロカロリーだと思って
しまうかもしれませんが
そうではありません。
今回はエンプティカロリーについて解説します。
エンプティカロリーとは
エンプティカロリーとは
栄養素がほとんど含まれていない
食べ物や飲み物を指します。
もう少し詳しく言うと
脂質や糖質が多くカロリーはあるのに
ビタミンやミネラル、
食物繊維、タンパク質といった他の
栄養素がほとんどない
食べ物や飲み物を指します。
エンプティカロリーの特徴
エンプティカロリーは上記で記載したように
脂質や糖質が多いので、
太りやすくなってしまいます。
それなのに体に必要なビタミンや
ミネラルがほとんどないので
極端に言えば太るための食べ物です。
エンプティカロリーの例
エンプティカロリーは
美味しいものがほとんどです。
例えば以下のようなものがあります。
・加糖飲料
加糖飲料はエンプティカロリーの代表格です。
コーラやフルーツジュースなどには
大量の砂糖が含まれていますが、
栄養価はほとんどありません。
因みにコーラに含まれる砂糖の量は、
100mlあたり11.3gで、
これは角砂糖約17個分の量に相当します。
炭酸が抜けると甘く感じるのは
砂糖が多く使われているためです。
・スナック菓子
ポテトチップスやクラッカー、クッキーなどの
スナック菓子もエンプティカロリーです。
これらの食品は高カロリーでありながら
栄養価が低く糖分や脂肪が多く含まれています。
さらに塩分が多いスナック菓子は
高血圧などのリスクが高まります。
・アルコール飲料
アルコールはカロリーを含んでいますが、
ビタミンやミネラル、タンパク質といった
栄養素はほとんどありません。
ビールやカクテルなどは砂糖が加えられている
場合が多い反面、
焼酎やウイスキーなどの蒸留酒は糖質ゼロです。
(アルコール由来のカロリーはあります)
・甘いデザート
ケーキ、アイスクリーム、
ドーナツなどの甘いデザートも
エンプティカロリーの多い食品です。
高糖質であり脂肪分も多い反面、
栄養素はほとんど含まれていません。
上記以外にもハンバーガーといった
ジャンクフードも
エンプティカロリーです。
まとめると
これらは美味しいので満足感を与える一方で、
体に必要な栄養がほとんどありません。
意外なところでは、
白米もエンプティカロリーです。
玄米からの精米の過程で栄養素が失われます。
エンプティカロリーが体に与える悪影響
エンプティカロリーを摂取し続けると、
以下のような悪影響があります。
・体重増加
エンプティカロリーは栄養価が低いために
満腹感を長時間維持することができません。
その結果、食べ過ぎる原因になります。
お昼にスナック菓子を食べるときを
思い浮かべれば
納得してもらえると思います。
・栄養不足
エンプティカロリーだけの食事では
必要な栄養素が足りないため
免疫力の低下や疲労感、
骨粗しょう症などの原因となります。
学生の頃にジャンクフードを食べていると
体育の時間にいつも疲れているということは
なかったでしょうか。
・血糖値の乱高下
エンプティカロリーに多く含まれる砂糖や
単純炭水化物は血糖値を急激に上げ、
急降下します。
そのような状態を繰り返すと
動脈硬化を引き起こし心筋梗塞や
脳卒中によるリスクが高くなります。
・腸内環境の悪化
エンプティカロリーの多い食事は
食物繊維が不足しがちです。
食物繊維は腸内環境を整えるために
重要な役割を果たしますが、
食物繊維が不足すると便秘や消化不良、
免疫力の低下など様々な問題を
引き起こす可能性があります。
まとめ
エンプティカロリーは
栄養素がほとんど含まれていない
食べ物や飲み物を指します。
エンプティカロリーの飲食物ばかり摂取すると
健康問題を引き起こす可能性があるため
注意が必要です。
私もハンバーガーやケーキが好きなので
全く食べないということはありませんが、
食べ過ぎないように注意しましょう。
栄養の観点からは和食がおすすめです。
特に一汁三菜の組み合わせが
栄養バランスが良いとされています。
一汁: 1つの汁物(通常は味噌汁やお吸い物など)
三菜: 3つの菜(おかず)、つまり主菜と副菜2つ
この記事を見てエンプティカロリーの食事を
取りすぎている人は控えようと考えてくれたら
嬉しいです。
以上です。